GARDEN CITY LIFE~annex~

お越しいただきありがとうございます。当ブログは清水玲子先生の『秘密』のレビュー(時にネタバレ)と二次創作(こちらは一部BL要素含)のざっくり二部構成になっております。記事は単純に日付順に表示されておりますので、お読み頂く際はサイドバーや記事一覧などでカテゴリーをご確認またはセレクト頂けますと安心、安全です<(_ _*)>

メロディ2月号『秘密 ORIGINAL SIN-原罪- ACT4』を読んで~その③ 

まだ続いてます(笑)。だるくてすみません。いよいよ佳境です…嫌でも書きたくないシーンが待ってるわ(;>_<;)

毎度すみませんがネタバレもいいとこです。読まれてない方、この後のシーンが心臓によくない方は回れ右して下さいませ…。




会場を退場したのかと思いきや、お目当てのロシアの(違いましたっけ?)外相の席に近づく沙羅。ロシアの放射性廃棄物の最終処分場が恐らくカザフの、沙羅たちの故郷に決まった様子。利害が一致って、その利害関係の下で踏み潰されるような目に遭ってる沙羅たちのような弱者がいることなんて想像すらしない権力者たち。土地があれば、そこを故郷として愛している人たちがいるのに、汚染され尽くした(汚染し尽くすまで汚したんあんたらや💢)あの土地には、もうそれくらいしか利用価値がないと無神経極まりない発言をして談笑する罪悪感ゼロな外相達を、ナイフを手に握りしめた沙羅が見据えます。その脳裏には病に苦しんで亡くなった、リリヤちゃん…。あかんもう…行っちゃえ沙羅…(あかんて)。

そして。

踏み出した(?)沙羅の前に間一髪滑り込んだのは――青木ーっ。間に合った。思いっきり無言で沙羅を抱き締めて止める青木。でも沙羅のナイフが脇腹に…刺さった?( ;∀;)

いや、躱そうとしたけど、刺されたんかな。揉み合いっぽくなった二人にさっきの外相や会場の来賓たちも気づきます。勿論タジクや薪さんたちも…。

何の騒ぎかと動きかけた薪さんを我に返ったタジクが制します。体重が移動するとそれだけでも爆発する危険性があるらしい…薪さん薪さん薪さーん!青木ーっ(←ついでか💧)

薪さんには、自分にもやらなくてはいけないことがあるからこのまま動くなと言うタジク。でもそこで、以前タジクの部屋やレストラン内を捜索した際は爆弾に関するものは一切見つからなかった、タジクがそういうのに精通してるって記録もないし、厳重な警備の中そんな物を仕掛けるのは不可能、爆弾は薪さんを足止めする為のフェイクだろう、と迫る薪さん。あくまでもタジクの目的は大統領暗殺ではなく、本来の目的は沙羅の援護射撃ではないか、と思い至ります。タジク、バレたぞ。けどほんまに爆弾フェイクなんですか薪さん?一瞬青ざめたんは本物って思ったからなんじゃ…?タジクはできなくても、あの川谷Jr.とかならやりかねないんじゃ?

「では。どうぞ…どうぞ?」手、離しちゃってくださいな、そこまで言うなら、って開き直ったかのようなタジク。勿論爆弾が本物か否か、それを確かめる賭けは招待客全員を巻き込む危険な賭けです。どうする薪さん…。あなたの見立てが試されてますが。しかしこの薪さんを試すなんて宇野さん以来の快挙やなタジク…(何の話や)。

爆発すればタジクだって無事じゃすまない。おまえも死ぬんだぞ?の薪さんの台詞にも、しれっと他人事のように「ええそうですね(でもお構いなく)。どうぞ?」って返すタジクにかえって彼の本気っぷりが見えた薪さん。見立てでは絶対にない爆弾。でももし万が一、ユリアが消えてホームレスと入れ換えられた時のように出し抜かれていたら?といつになく慎重、迷いの消えない様子。そういう時って、その迷いが正しいことが往々にしてあるもんですが。

そして、沙羅。沙羅が今、タジクの足止めに逡巡してる今まさにこの時、行動を起こしているとすれば――そこにいるのは、青木。

青木が、と沸き起こった不安に顔を上げる薪さん(泣)。←まだ泣くなーっ。

一方の青木。床に滴った血を、とっさに抱えてた(?)さっき拝借したワインボトルを落として誤魔化すという、これまた古典的な方法でしのごうとします。本物の血は多分、とっさにナフキンで拭いた。必死に、でも笑顔さえ見せて迫真の演技で沙羅を庇うため場を誤魔化し切る青木(青木ーっ。頑張れ!あとちょっとや!)。

「あちらでお召しかえを。それから床に落ちたナイフは私共が取りますのでお渡し下さい」って沙羅に促す青木…これは。もう、薪さんや岡部さんには無理な役回りやな…ここは青木じゃなきゃ。さすが青木。さすが薪さんの人選。何も言わなくても、態度と目だけで人の心を動かす底力を見ました。ナイフを委ねる沙羅に微笑んで、「ありがとうございます」って…あんた、刺されてるのに…。沙羅の身柄を岡部さんに引き渡し、ナイフを渡しかけてそれを取り落とし、崩れ落ちる青木――。緊張の糸が切れたか限界が来たのか…もう、私の涙も限界(泣)。こんなに青木に泣かされたの久々や…。

そして。青木の高い身長が思わね事態を引き起こします。

この時
青木の身長があと10㎝低かったら
その姿は
見ずに
済んだ
そして
そして
僕が判断を
誤る事はなかった
(以上薪さん心の呟き)←この心の呟き痛すぎるー!

沙羅を促しながら会場を出る、負傷した青木の姿を見ちゃった薪さん。脇腹のシャツを染める血を見て、時が止まります。そして、頭を占める強い理性ではなく、感情が身体を動かしてしまう。さっきまでの迷いを忘れ、何もかも停止した中で本能的に薪さんを動かしたのは青木を想う気持ちで(泣)…。

スイッチから呆気なく手を離し、青木の元へ駆け寄ろうとする薪さん。その薪さんを驚きの眼差しで見つめ、「あ!」とか「ちょっと!」とか声をかけて制止する表情が固まって蒼白なタジクにハッと振り向く薪さん。瞬間、理性が戻ったのかな。同じく自分に驚いてるような顔で、タジクを、ワゴンを見ますが――5秒、経った?( ;∀;)

ラストの愕然とした様子で立ち竦む薪さん…もうこの先、見るの怖い。判断を誤ったって薪さんが言ったし…(言ってない)。

最後のタジクの慌てようが、本物でしたもんね。つまり、爆弾も…?

タジクからしてみれば、まさに予想外やったんやろうな。青木と薪さんの関係を知るよしもないし。誰より思慮深く、職務に必死で、真実のためなら、被害者を救うためならなんとも思ってないお偉方に土下座することすら厭わず警察官であることを貫いてきた薪さん。その薪さんなら、爆弾が本物であろうとなかろうと、リスクを冒してまで賭けに出ることはしない、まさか感情に駆られてその場を離れたりはしないってタジクも薪さんを信じてたんだと思う。

青木や鈴木さんの復讐のため滝沢を仕留めることすらできたあの時でさえ理性で自分を抑えた薪さんなのに、今までと違い、目の前で青木が傷ついた、その姿を見てしまった。必死で危険から遠ざけようとしてきたけど、また巻き込んでしまった。自分の指示で動いた青木が負傷した…。そのことにもう、理性のブレーキがはずれちゃったのか…。

連載が始まった当初は、薪さんがあんまり必死に感情隠して青木を引きはなそうとするもんだから、むしろ青木の方が薪さんを想うようになって、ふたりの感情が逆転したんやないかって疑ってましだが…違った。薪さんの青木への感情は、やっぱり本物なんやな。もう、人として憧れてるとか大切に守っておきたいだけ、とかやなく、こんな風に身体が動いちゃうって、それはもう愛情でしょ…。本気の愛情でしょ(泣)。

その証明のようなラストでしたが、でも。でも、こんな形で薪さんの本気を見たかったわけやないんです(うう…っ←号泣)。このまま爆弾が、と思うと、もう何も手につきません…。そんなことない、薪さんは大丈夫、そんなに深刻にはならないよ、って言ってくださったかたには申し訳ないんですが、やっぱり読み返すとどうしても救いようがない気が…。

あとはもう、一番近くにいるタジク。薪さんを守って!助けて!(そんな勝手な💧)

また2ヶ月が長いです…本気で。

その他まだ書きたいことは溢れてますが、レヴューとしてはこれで終わりです。誰から頼まれたわけでもないのに、ただの自己満足で書いた浅いレヴューにお付き合いありがとうございました。しばらく悶々としてますので、コメントのお返事とか暗かったらごめんなさい…。

関連記事
スポンサーサイト

Comment

Name - eriemama  

Title - Re: シャシリク補足説明

>淡水魚さん

あけましておめでとうございます。今年も目をかけてやって頂けると嬉しいですm(_ _)m

シャシリクの詳しい解説、ありがとうございます!民俗学とか民族料理は全くってほど知識ないんで、こうしてお話を聞いてから連載を読むとまた楽しいかも(*´∀`)♪それにしてもお詳しいんですね✨造詣の深さに恐れ入りました💦比較対象を入れて説明頂けたので理解が深まった気がします。同じユーラシア大陸の遊牧民でも、宗教や生活様式が違うと色々差があるんものですね、羊ひとつだけでも。

そう言えばブラッドソーセージは知ってます…食べたことはないですが…。あらためて食べ物(料理)の背景を考えると深いんですね~。勉強になりました。
2015.01.08 Thu 23:14
Edit | Reply |  

Name - 淡水魚  

Title - シャシリク補足説明

新年おめでとうございます。今年も素晴らしい解説を期待しています。
さてシャシリク=ケバブですが、より正確には、塊肉(角切り肉)のシシケバブをシャシリクと言うようです。ロシアのアウトドアでの定番メニューで、肉を柔らかくするためにあらかじめ漬け汁になじませておくのですが、この汁はヨーグルトやワインや玉ねぎなど各家庭で好みがあるらしいです。ドネルケバブはシャウルマと呼ばれます。
シシケバブには塊肉の他に挽き肉(つくね)のものがあり、イラク等で食べられているようです。

民族学博物館資料やロシア料理本によりますと、中央アジアとモンゴルは同じように遊牧を生業としていても、羊のさばき方に違いがあり、イスラム文化圏である中央アジアでは神の名を唱えて頸動脈を切り、血を流出させますが、モンゴルでは血を捨てない屠蓄方法で、ブラッドソーセージにして食べるとのことでした。
2015.01.08 Thu 22:45
Edit | Reply |  

Name - eriemama  

Title - Re: タイトルなし

> 淡水魚さん

ご無沙汰してます(^-^)またコメント頂けて嬉しいです。

> 正月前に際どいとこでおあずけ。いや薪さんなら5秒経過する前に何か逆転を!

そう、薪さんなら5秒あれば充分!って信じたいですよね( ;∀;)

> ところでシャシリク、ロシア料理店で食べたのはかわいい串でしたが、なるほど本場中央アジアはあのサイズですか。しかし現地では「ケバブ」の料理名で通ってると思うのですが、ロシアの偉いさんがご臨席だからロシア語でご提供なのか?

え!ケバブのロシア語がシャシリクなんですか!?知らんかった…確かにケバブの方なら馴染みあるなあ。豆知識ありがとうございます!ロシア料理の店なんて行ったことないです(* ̄∇ ̄*)ていうか、ロシア料理、ポトフくらいしか思い浮かばない(・・;)。

> そして万博記念公園の民族学博物館でカザフスタンのテントを見てきました。骨組みが赤くてかわいかった!

そんなの置いてるんですね。見てみたいです!中に入りたいな~。…それは無理か。

> それでは良いお年を。
> 来年もすばらしい解説を楽しみにしております。

もうあと数時間ですね~。今年は声かけてくださって嬉しかったです(^-^)/また来年も頑張ってもっと中身のあるレヴューを(笑)おとどけできるよう精進します💦…良いお年を~。
2014.12.31 Wed 20:59
Edit | Reply |  

Name - 淡水魚  

Title - 

メロディ読んできました~
正月前に際どいとこでおあずけ。いや薪さんなら5秒経過する前に何か逆転を!
ところでシャシリク、ロシア料理店で食べたのはかわいい串でしたが、なるほど本場中央アジアはあのサイズですか。しかし現地では「ケバブ」の料理名で通ってると思うのですが、ロシアの偉いさんがご臨席だからロシア語でご提供なのか?
そして万博記念公園の民族学博物館でカザフスタンのテントを見てきました。骨組みが赤くてかわいかった!
それでは良いお年を。
来年もすばらしい解説を楽しみにしております。
2014.12.31 Wed 17:32
Edit | Reply |  

Name - eriemama  

Title - Re: タイトルなし

> なみたろうさん

> でも二人とも無事だと思う。
私もまさか薪さんが死んじゃう、とかは思わないんですが、爆発騒ぎになればもう、責任問題…。しかも手離した理由が理由やないですか。薪さんのことやからますます自分を戒めて、青木への気持ちは無かったことにしちゃいそうで怖い。しかも、警察にいられなくなっちゃう、とかになると…それで行く場所を無くした薪さんを青木が引き取るように家族になるとかは絶対嫌やし…。警察の、第九の仕事って薪さんの生きるよすがですからね…それだけは奪われて欲しくない。

それで、できればタジクも死んで欲しくない。薪さんが認めた相手ですからね…。

> これから軽く掃除して帰省するのに。2日だけやけど。手につかないッス。
掃除(笑)。大丈夫ですか?夕べ寝ました?帰省したらゆっくり休んで下さいね~。私はまた買い出しです(・・;)
2014.12.28 Sun 12:00
Edit | Reply |  

Name - なみたろう  

Title - 

お疲れさまです。
やっぱeriemamaさんのレビュー圧巻~

でも二人とも無事だと思う。無事だと思うけど、
もし死傷者が出たらと思うと。
警察の失態とか薪さんの責任とか、
薪さんの大切な人が自分のせいで死ぬって悪夢とか…
薪さんの心中を思うともうもう。
号泣。
これから軽く掃除して帰省するのに。2日だけやけど。手につかないッス。
2014.12.28 Sun 11:38
Edit | Reply |  

Add your comment