GARDEN CITY LIFE~annex~

お越しいただきありがとうございます。当ブログは清水玲子先生の『秘密』のレビュー(時にネタバレ)と二次創作(こちらは一部BL要素含)のざっくり二部構成になっております。記事は単純に日付順に表示されておりますので、お読み頂く際はサイドバーや記事一覧などでカテゴリーをご確認またはセレクト頂けますと安心、安全です<(_ _*)>

『秘密』本編の薪さんについて思うことなど(続き) 

薪さんについて書いていて、例によってぼんやり考えたこと(洗濯干しながら)。もし薪さんと結婚したら。

…一生スリムな体型キープできそう。基本的に和食派っぽいし、小食の薪さんより食べるわけにいかないでしょ。それに薪さん見てるだけで痩せそう、私。

それと、ローンなんかとは無縁の生活(生々しすぎるわ)。セレブ妻(私には無理や…)。「現金(キャッシュ)で」とか、ガソリン以外で言ってみたいわ(スーパーのレジとか?←わざわざ言わんやろ…いつも現金やし)。子供10人いても余裕で養えるよね。

まあでも、ないわ(当たり前や)。

それと、SSってショートショートの略なんですね(え?常識?)。教えて下さってありがとうございます。…どうだろ。真面目に書けるのかな(…そこか)。三人称で書くと「薪は」とか「薪が」とか連発なんですよね…恐れ多いな((((;゜Д゜)))…「青木は」なら全然大丈夫だけど。



続きです。



③薪さんと青木について
青木との関係は、青木コーナーでだいぶ書き尽くしたんですが、最後数巻分については書いておりませんでしたので、そのへんを少し追記しようかと…。

青木のお姉さん夫婦の惨殺事件の後も、基本薪さんは薪さん(どんなに突っ走っても)だという印象に変わりはないんですが、青木との関係性は明らかに変わったんじゃないかな、というか、よりはっきりくっきり認識しだしたんじゃないかと思うんです、お互いに。それは青木にも背負うものができたからなのかもしれないし、薪さんが置かれている立場を青木がやっと少し理解して、なおかつ薪さんの車が爆破されたことで実際命が狙われてる、ってことが誰の目にもはっきりしたせいなのかもしれない。この時点で、起こっている事件の真相も全容も全く誰にもわかっていない、掴めていない状態だっただけになおさら、さすがにいつまでも青木ワールドを飛び出せない青木にも、「もしかしたら薪さんを失うかもしれない」っていう危機感が出てきたのか…。一方で薪さん目線で言えば、自分の秘めた(少なくともそう思っていた)感情のせいで青木を自分が置かれてる危険な世界に意図せず引き込んでしまって、しかもそのことによって青木にとって大切な身内を奪ってしまった。もうこれ以上は絶対に誰も巻き込めない、青木は失うわけにはいかない、守りたい。青木や第九のためなら何を捨てても、どんなリスクを背負っても敵に一人で立ち向かうしかない、そんな感じでしょうか。

この二人が深いところでどれだけ求め合って、互いに依存してるか、二人にあった温度差みたいなのが、事件のさなかはあまり感じられないくらい、近づいたように見えました。

でも。

でもでも。

END GAMEラストで、青木に殺してくれ、脳を見てくれって言った薪さんを命がけ(?)で止めて抱きしめた青木のセリフで、しまった!また忘れるとこだったよ、青木は青木だって!って叫びたくなった。

「あなたが好きです」は、ほんと、青木にしてはよく言ったと思うんです。でも、「秘密なんてどうでもいい」とか(薪さんの苦悩どうしてくれんのー!!)、「好き」のあとの「岡部さんも雪子さんも(他にもいましたが省略。この際人数は問題じゃない)鈴木さんも、鈴木さんもきっと(←このへんがあかん、2回言った!)」とか、まさに青木。好き、なんだけど皆もですよ(俺だけじゃないです)。薪さん、でっかい秘密抱えて大変なのはわかります、でも大丈夫、俺そこは気にしてないんです、知らなくても平気です、俺が好きなのは薪さんの秘密じゃなくて薪さん自身だから。…みたいな感じか(いや、たぶんきっと壊れた薪さんを目の当たりにした青木の宇宙規模の優しさとか最大限の配慮によるものでしょう)。かくして青木ワールドの平和は保たれました。あっぶなー、もうちょっとで貝沼ワールドの方へ行っちゃうとこだったよ。。。だったりして(青木の無意識)。でも待って、薪さん、青木ワールドの住人じゃないし(もちろん貝沼ワールドの、でもないが)。そんなのじゃ根本的な解決にならない。

加えて薪さん、「あなたが好きです」のあとの「他の皆も…」、のくだり、聞いてました?聞こえてますか?って青木も言ってたけど。秘密なんてどうでもいいとか言われて、「この僕の秘密だぞ!お前と一緒にするな!」とか、「お前に何がわかる!」くらいいつもみたいに言って欲しかった。これくらいで満たされちゃだめだ―ごまかされてるって。

青木は多分これで、薪さんを救った気でいると思う。でも薪さんは結局、「青木にすべてをさらけだしたい、それで楽になりたい」とか、鈴木さんに向けて「もうだめだ、鈴木」って言ったところからは解放されたり救われたわけじゃない…と思う。現に「すまない鈴木、まだそちらには行けない」って言ってるし。まだって…。近いうち行くけど今はやめとくわ、ごめんもうちょっと待って、みたいな感じだし。辛いけど引き続きここで頑張ってみる、頑張れそうな気がしてきたっていうことですよね、きっと。

やっぱり抱えていかなきゃいけないものには縛られたままで、それが多少軽くはなったかもしれないし、ずっと惹かれていた青木に好きだって言われて抱きしめてもらえたことで、やり場のなかった気持ちが少し満たされたのかもしれない。自分の存在が求められてる、赦されてるって自覚できたわけだから。でも、青木からも誰からも結局、理解はされてないんですよね、薪さん。もしかすると一番薪さんわかってて近くにいたのって、滝沢だったのかな。蛙の死骸だけど。

多分たくさんの皆さんが涙したラストだったと思うんですが、こんなんで…すみません。私的にはちょっと、幸せというより、薪さんが哀れに思えたラストでした。そういう意味では泣けたんですが。もう少し、薪さんの孤独が埋まってほしかった。



そして、事件後のエピソード。空港へサプライズで青木が薪さんを送っていく、あの場面です。
なんか、薪さん、吹っ切れた感じが逆に寂しい。ここでは、車を降りた薪さんの「願いだ」とか、最後の最後、「待ってるから」がほんと、切なくて切なくて、青木と一緒に号泣でした。どんな気持ちで薪さんがこれ言ったのかと思うと、笑顔だっただけに本当に辛い。あぁ青木、早く青木ワールドから抜け出して(まだ言ってるし)。

ジェネシスも本編も、薪さんが心に大きな傷を負って悲しみを抱えて、でもほんの少しだけ救いが見えたからまだ絶望してしまわずにそれをよりどころに前に踏み出そう、的なラストですよね。

結局、薪さんが青木に惹かれる理由って何なんだろう。青木が、もしかしたらそうなれてたかもしれない、なりたかった自分だったのかな。薪さんは筍、青木は竹、とか(ゴメンナサイ身長じゃないですよ)…あんな鈍感なのに。
薪さん、青木のこと過大評価しすぎだしな。



…これで薪さんの考察になってるのか不明ですが、そんな風に私、薪さんは見てきました。



またまた長くなりました。読んでいただいて、ありがとうございました。そこ違うだろ、とか失礼だろ、とかどんどんつっこんでくださいね(心で)。
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Comment

Name - eriemama  

Title - 鍵コメS様

コメントありがとうございます。

> 二人の気持ちが全然通じ合ってないように見えたんですよ。

わかりますーッ。そうなんですよ、これでいいのか?これでもう終わりで、会えなくなっていいの?まだお互い、言うべき言葉、言いたいけど言えない言葉、抱えたままじゃないの?と思いました…ああ懐かしい。

> (この時点で薪さんの出生は分かって無かったので、「家族」は意味不明でした。

私もまだジェネシスは読んでいませんでしたが、家族はよほどたっきーから聞いた薪さんは妻や子供っていう愛すべき家族を持つことを望まれていない、そういう特殊な存在なんだっていう話が青木の中で強烈に残ったんだろうな、と思ってました。薪さんの時々人を強く思って泣きそうになるのに、誰とも深く交わらずいつもすっと身を引いてしまう感じが、その説明で腑に落ちたんじゃないかなぁと。そんな薪さんが背負っている孤独を埋めることができるのはその言葉しかないと思ったんじゃないかなぁ、と一応青木の精一杯を感じて、まぁ、薪さんが本当に青木に求めているものとはずれているよ?とは思いましたが、そうか、そうきたか、という感じでしたね、最初…。

> 薪さんが、お釈迦様になっちゃってるのも、すごく哀しかったです。

ほんとですよね…。そんな姿をハッピーエンドと言われても…という(笑)←先生ごめんなさい
悟った、というと聞こえはいいですが結局何も自分からはアクション起こさなかったことに淋しさを感じました。第九も出て、青木からも離れて、待ってるってあなた、そんなんでいいわけないじゃん、と…そしたらやっぱ、案の定パリで泣いてるし(笑)

> 確かに、すべての煩悩から解放された薪さんは、もう苦しむこともない。でもそれをハッピーエンドと言われても。詭弁としか思えなかった。

これも、その通りだと思います。しかも昇華した煩悩、口とは裏腹に復活してるように見えたし(←早っ^^;)

> ちなみにその後の「待ってるから」は、
> 「自分の家庭を持って自分の子供を持て」と言った薪さんに対して「それは命令ですか」とごねた青木さんに、「急がなくていい、待ってるから。(自分の家庭を持って、僕の願いを叶えてくれ)」と解釈しまして

なるほど(笑)でもその後のそれが「願いだ」言っちゃったら青木にとっては命令も同然な気も(^^;;
この辺の連載を追ってらした頃の気持ち…さぞかし気が気じゃなかったでしょうね…お察しします。そうか、殺気立ってたんですね(笑)それに比べると今は、やんわり笑って待っていられるような雰囲気も少しありま…せんか?(⌒-⌒; )

> ようやく二人の恋が始まった、という終わり方になっていて

そうなんですね(笑)恋があそこから…。今はちょっと停滞しているようにも思えますが、少し薪さんの傷も癒えてきたように思いますし、何より前向きな力を感じるので…今こそ手紙!だと思うのですがどうでしょうね(^_^;)

> また時々、話しかけちゃうかもしれませんが、華麗にスルーでお願いしますw

なんか、バカなことばっか書いててお恥ずかしいです。読んでいただいてありがとうございました。コメントもいただけて、面白くて嬉しくて、また本編読みたくなっちゃいました(時間が欲しいです!)

2016.03.21 Mon 12:06
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2016.03.20 Sun 18:44
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2015.09.17 Thu 22:24
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