GARDEN CITY LIFE~annex~

お越しいただきありがとうございます。当ブログは清水玲子先生の『秘密』のレビュー(時にネタバレ)と二次創作(こちらは一部BL要素含)のざっくり二部構成になっております。記事は単純に日付順に表示されておりますので、お読み頂く際はサイドバーや記事一覧などでカテゴリーをご確認またはセレクト頂けますと安心、安全です<(_ _*)>

家族に完敗 

…親父ギャグみたいですみません。
でも今回はもう、あの最後の「家族」にいろんな意味でやられたー、ってなってしまったので、それを表現してみました(笑)。


今回の連載は2014~2015年組の秘密ファンの皆様はそうだと思うのですが、初のリアルタイム追っかけ、でして、着地点が見えないままひたすらついていくしかないものだからミスリードの嵐、読後の疲労感たるや(^_^;)うーん、しんどいものですね、連載追うって。あの本編を追ってらした先輩方、タフですよー…。



前記事では中途半端に書きましたが、今回のラスト、初読では相撲で言えば肩すかしとか叩き込みのような印象でした…少なくとも私にとっては。綺麗にいなされたという感じ。あぁまた全部ミスリード?とも思ったのですけど、落ち着いて読み返すと違った見え方も…。

問題の(笑)「家族だ」発言を受けて、レヴューでは清水先生の塩対応、とか失礼なこと言ってましたが、冷静に見ればさすがは清水先生。細部まで、またこの決着に至るまでの連載開始からの話の運び方といい、入念に練られた、考え抜かれたプロット…色んな角度から読んでいる読者を極力傷つけず、美しくまとめられたラストだったのかな、と思いました。

とは言え、ノーマルな読者からするとうん?あの前回そこはかとなく漂っていたBLっぽさは錯覚か?という引っ掛かりはあったと思う(笑)。一方そのBLっぽさに盛り上がっていた非一般の読者(笑)からすると、ウッソ!?そうきますか!?なもやもやが、満たされなさが残りました…よね?(^▽^;)。そして「続く」に期待と望みを託しちゃう…(お許しを~)

清水先生、その辺意識されたのかな?映画化に向けてどっちにも転ばないで、魅力を損なわないお話の展開とか。でも、正直あんまりそんなのは気にして欲しくないしどっちとも取れる人間関係はこれまでもなじみがあるなぁ、とも思う…。らしい展開、と言えばいいんでしょうか。私も含めファンは言いたいことや期待を口にしちゃうけど、外野の声は気にせず清水ワールドを自由に描き続けて行って欲しいです。余計なお世話ですけど(笑)。ずっとそうだと思うのですけど。それでなければ、『秘密』の奥深さやスケールの大きな世界観は成り立たないでしょうから。




話が変わりまして、まず。ミスリードは本当にミスリードだったのか?なんですけど。
あながちそうでもないのかも。これも受け取り方次第というお話なんですけど…しかも実態は希望的観測に過ぎない(笑)。

あの薪さんの口の動き。あの3コマ。あれは何度読み返しても「すきだ」としか…。「お前が一番手のかかる家族だ」だなんて長すぎ(笑)。尺におさまってませんて!しかもあたりさわりなさ過ぎて、サイレントでなくても問題ないですよね、これなら。わざわざワンクッションおいて、2カ月後に正解を発表する必要性を感じないんですけど…だってそんなことしたら一部読者は(笑)期待しますもん。それ、おわかりですよね?清水先生なら。なのにそうしたって言うのは、はっきり書かないけど書いたも同じ、ということにされたかったのかなぁ…。既成事実?違いますかね?都合のいい解釈すぎる?

それに、あの動揺する岡部さん。薪さんに気付いて口あんぐり開けて波多野との電話(きっと聞こえてないだろうに)切っちゃう、あの反応。前から書いていることとかぶりますが、岡部さんは薪さんが青木をそういう対象として(今はどうだか知らないけど)見ていたってこと、青木は特別だってこと、気付いていると思うんです。でも、薪さんは青木にはそんな素振りは見せないし(医務室とかあったけど少なくとも岡部さんの前では)、この連載の前半においてはむしろ厳しいし突き放している感じすらする。「生ぬるい覚悟で近づくな」とか強烈だったし、手紙も忙しくて読んでない、なんて人としてどうなんですか!?とさえ思うとんでも発言してたの見てたわけですよ。そこで仮に「家族だ」発言があったとしたら?…ほっとする、とか、結局そうなのね薪さん、という反応は出ても、あそこまで驚いたり焦った反応はしないと思います。あれは明らかに聞いちゃいけないことを聞いた人の反応、見ちゃいけないものを見た人の反応ですよ。他人の秘密をうっかり垣間見た時の反応です。…違いますかね??(今回もひたすら自信ないです…^^;)今までそうだろうなー、って薄々勘付いていたものが決定的になったからそれを思い出すとドキドキして汗が噴き出すんですよね?今回の、薪さん勇気を絞ってちょっと叱っていいですかシーンでも(笑)。

あと、その前の「なぜ気づかない」、なんですが。この後は好きだ、ときても、お前が…(中略)…家族だ、ときても、おかしくはないと思うんです。

まずは好きだ、バージョン。なぜ気づかない、僕はお前が好きだ。お前が一番手のかかる家族だ。…無理くりな気もしますが繋がらなくもない。

それと別バージョン。これもいけます。確かに青木は薪さんがかつての第九を家族のようなところだった、って言ったの知ってます。さらにその薪さんが家族みたいに思っていた集団に自分も含まれてるのはさすがにわかっているはずだけど、「ようなところだった」ですから。ような、とかだった、とかついてる。手紙で青木は、家族もどきじゃなくて、もっと踏み込んだ具体的な自分なりの家族像を出して、こういう関係になりましょうよ、って提示した。それは自分も踏み込ませて欲しいけれど、薪さんにももっと踏み込んできて欲しい、という思いからだったのだと思うし、それを過去の感情にして欲しくないと思ったからなんだと思います。青木は薪さんが、かつてはそう思っていたけれど、そのせいでお前達を巻き込んでしまった、だからそんな思いを持つのはもうやめる、とか、あの気持ちにずっと支えられてきた。だからそれを忘れずに新しいステップに踏み出すんだ、今までありがとう、っていうような境地に至っていると思っているのでは…?まさかそれが現在進行形でより確かなものになってるとか、生きる理由や力みたいになっているとは思いもよらないんじゃないでしょうか。細かい家族のニュアンスはさておき、あのとき感じてくれていた家族のようだと感じたつながりを、持ち続けていてほしい、捨てないでほしい、というのが青木が手紙に込めた願いだとするなら、薪さん、それを叶えたということになる。青木の望みに応えた、ということですよね?それは愛が前提にあるから、ですか?←や、だから家族愛だってことで…!(◎_◎;)(ややこしいな…なんなんでしょう自分で言っといて卵が先か鶏が先か、のようだわ…不毛?)

そこで、ですが。薪さんがあそこで、青木、なぜ気づかない、僕はお前が思っているような家族には現実にはなれないかもしれないが、僕の中ではお前はもうずっと家族なんだ。お前が一番手のかかる家族だ。だからこんな手紙は必要ない。(うん、これなら手紙返却まで繋げられちゃう)……と言っていたのだとしたら?おかしくなくないですか???あれっ?これだと好きだ、が入ってないやんかΣ(・□・;)…あ、適宜好きなところで挟んでください…。おまけに付け加えるなら、えてして手のかかる子ほど可愛いものです。何この特別感。なのにこの控えめにして最大のポイント、なんで聞いてないねん青木!

それと、どうでもいいんですが読後1日はフライング組としかこの辺について喋れない状況だったのでカワコと話していたときにフラストレーションから出たおふざけです。。。意外と前号の時出たカワコのうざい、が使えるかもな、と気づいただけで、悪意はありません…お遊びなので。なぜ気づかない、僕はお前がウザいんだ。この手紙、家族がどんなだとかそんな細かいことはどうだっていい、青木の分際で僕に向かって説教くさいことを言うな。だいたいお前何勝手に妄想してるんだ、ひとまわりも離れた上司相手に気持ち悪い。まぁしかし今回はお前のおかげで助かった。だから百歩譲って家族ってことにしてやってもいい。ただし、お前は一番手のかかる家族だ、ということを覚えておけ。そしてもっと精進しろ。

…改めて書くと腹たちます…よね(笑)。すみません、調子乗りました(ーー;)。ある意味これだと岡部さん別の意味でビックリです。




…話を戻しますが、私はサイレント告白はあった、すきだ、って言ったんだと思います、どこかしらで(笑)。その前後にあの、「お前は(中略)家族だ」がついた、ということだと思いたいんです。そうだとしても、どうしちゃったの薪さん。そんな告白なら、好き=家族として好き、になっちゃいますよ?あの怖いくらいの背筋凍りそうな雪子さんへの嫉妬、あれ、僕の家族を持って行くな、とか娘はやらんぞ、っていう父親的心情の表れじゃどう考えてもないですよね?加えて目隠しの一件です。薪さんの秘密出したいなら何もあんなの出さなくてもいいじゃないですか。その前に国家機密級のが出ているわけだしあれで十分。なのにあのシーンが公になったのは、「そういうこと」だからじゃないんでしょうか。さらにそれを薪さんが他の機密とともに隠したかったのは…まさかエッチなビデオお母さんに見られるなんて絶対ダメだ!なんていう中学生男子のような感覚じゃないでしょ?青木をじっっっっと見つめてた熱い視線も…あれは未熟な家族を心配する目ではないです。まだありますよ、医務室ハグ。大事な家族が無事でよかった…?ほんとに?あの少女を助けに行ったのが仮に小池さんでも、薪さん蒼ざめて震えながらハグした…?「薪さん、小池が無事帰還しました」「そうか」ってすぐ大臣のとこに行ってないです?(ごめん小池さんとばっちり)

それが。ここに来て悟りを開いて出家でもしたように今までの案外各所でむき出しだった生々しい想いを至高の家族愛に昇華しちゃうなんて俄かには信じられません。煩悩は海外に捨ててきたんですか…?セーヌ川に流した?もしやあの手紙で全く脈ないのを悟ったけど家族の中でも愛が生まれるかもしれないとか危険な望みにかけていませんか…?



いえ、でも。家族愛ってことに関して言うなら、ひょっとすると薪さんの中では、恋愛より尊いのかもしれません。そういう感情に優劣つけるのもどうかと思いますが、恋愛感情より、高みにあるのかなぁ、なんて。これも前にも書いたかもですけど、私の中では、

薪さんにも人間だから普通に性欲はある→でもそんな自分がちょっと忌まわしいし目を背けたい→理由は自分の出生がレイプによるものだからで、目隠しプレイはしちゃうけど自己嫌悪もしちゃう→性欲なんてないほうがいい。これがなければ、青木をそんな目で見ることもないのに→でもあるんだなこれが…

というような図式が勝手にできていまして、そんな薪さんにとっては性欲が絡まない家族っていう関係は汚れがなくて魅力があるのかもなぁ、と思ったりするのです。果たして薪さんが青木をそういう欲望と切り離して、健全な家族と思い込めるかは謎ですけどね(笑)。今は青木の「薪さん俺、あなたと家族になりたいんです。そう思いたいんです」に惑わされているだけでしょ?一過性の病みたいなものですよね?マインドコントロールとか←いや本人「家族だ」って言ってたし何言うてんの。薪さん病んでないし健全やし。

それともうひとつは、これまでずっと薪さんが家族を得ては失い、の繰り返しを生きてきた、という経緯も影響していそう。恋人ならかりそめでもできるけれど、家族はそうはいかないですし。求めても永遠に手が届かないもの、求めてはいけないものの代名詞だったとも言えるわけで、裏を返せば青木が言うように薪さんは誰よりも家族を求める気持ちがあるのかもしれません。これまでは私も青木の解釈に、いや、もうそんなこと思ってないでしょ、仕事続けるなら家族は鬼門だろうし…、求めているのは別のものだよ、少なくとも青木には家族であることは求めてないよ、って思ってきた私ですが、だんだん本当かもな、本気で薪さん家族が欲しいのかな、自分を囲んでくれる優しい関係を求めてるのかな、という気がしている今日この頃…。今は気恥ずかしさとか、立場上のけじめとか、天邪鬼だからとか(←?)いう理由から素直にそんな気持ちは晒せていないけれど、薪さんの中では、かつての第九メンバーを家族だと思う気持ちを終わらせることなく(青木には家族のようだった、って過去形で言ったけど)キープし守り続けて行きたいって言う気持ちを素直に自分に許したんじゃないかと思います。求めてやまなかったものを与えようとしてくれている大切な人のために。そのことで少し、自分を許し、好きになることができたんじゃないかと思います。それは薪さんの中に変化をもたらしたようにも思う。連載再開時から気になっていた吹っ切れたような、人間味に溢れはっちゃけた感じの薪さん。相変わらずなところもあるけれど、こんな薪さん見たことない、がたくさん。あれは、抱えていた空虚さが消えたからなんじゃないかと思うのです。



最後ですけど、家族家族言いながらもタジクには本音のように青木が好きだ、あの強さお前にはないだろ、わからないだろ(←タジクには関係ないです)、僕はそこに惚れてるんだ、というかのような訴えを必死にしていた薪さんですが、あれは何?タジクには爆弾スルーで判断誤ったとき秘めた気持ちがばれちゃったから、そうだよ好きだよそれがどうした何か問題でも!?という開き直りをぶつけたのでしょうか(^^;;(明らかに違うな、すみません…)薪さん、告白するならいくらタジクが青木の面影に似ているからって練習台にしないで本人に向き合ってわかりやすいお言葉でお願いいたします…いつの日にか(笑)。




すみません、書きすぎました。これで最後にしようと思ったのでついつい…。
お付き合いくださってありがとうございました。

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2015.09.24 Thu 14:37
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