GARDEN CITY LIFE~annex~

お越しいただきありがとうございます。当ブログは清水玲子先生の『秘密』のレビュー(時にネタバレ)と二次創作(こちらは一部BL要素含)のざっくり二部構成になっております。記事は単純に日付順に表示されておりますので、お読み頂く際はサイドバーや記事一覧などでカテゴリーをご確認またはセレクト頂けますと安心、安全です<(_ _*)>

薪にゃんと一緒sect.1 

※こちら実際には2015年6月18日アップの記事ですが諸事情によりこちらに沈ませております。興味のある方はそっと読んでそっと去っていただけますとありがたいです。




※パスワード面倒なのではずしました^^;でも記事の続きは畳んでます。PC以外の方は問答無用で続いてるかもですがすみません…

各地で薪にゃん祭りが楽しそうなので思いつきで書いちゃいました。すみません、こんな軽いノリで参加するものではないですね(ーー;)。でもヤマネさんが薪にゃんを果敢にSSにされていて、ちょっと勇気出ました(笑)。文字だけでも薪にゃん再現できるかも(笑)。しかも昨日長女とTSUTAYA行ったんですが娘が「夏目友人帳」借りまして、それ一緒に見たもんだから薪にゃんにニャンコ先生入ってますごめんなさい。ご存知ない方には「は?」だと思います(-。-;

そんなわけで、久々に更新したと思ったらパロディ気味のパラレルです(無茶苦茶やな)。
もうバレてると思いますがRなしでメルヘンちっくな仕上がりです。期待しないで、と言いつつサービスして下さったヤマネさんと違いホントにサービス精神のかけらもないです(うちはセルフサービスだからごめんあそばせ)。

…名前連呼してすみませんでしたヤマネさん。SS、楽しかったです続き待ってます!




毎晩帰宅すると部屋で待っていてくれる人がいる。その夜限定の秘密の同居人が突然現れて、今日で三日目だ。
(今日もいる…よな?)
いて欲しいような、ちょっと怖いような。
家に入る前、俺はポケットからスマホを取り出し、もう一度昼休みに岡部さんに送ったメールの返信に目を落とした。
ーーそう言えば薪さんはお変わりないですか?
ーー変わりないぞ。相変わらず、バリバリ仕事してる。こっちのことは心配ないから、お前もしっかり頑張れよ。
(…そうだよな。薪さんは東京にいるんだ)
いくらなんでも毎晩こっちに遊びに来るなんて芸当はできないはずなのだ。しかもコスプレまでして。…薪さん、密かに好きだからな、コスプレ。いやいや、あれは明らかにコスプレなんかじゃない。昨夜耳を引っ張ったらしっかりと手ごたえがあったんだから(しかも鋭い爪で危うく引っかかれるところだった)。
つまり多分、アレは一種の幻覚か…それか、あまり響きはよろしくないが「生き霊」なのだと思う。それについては詮索すると「あの人」が不機嫌になるので、実害があるわけでもないし触れないでいるのだが…。



「ただいまー」
この時間なら母も舞も眠っている。帰ってくる声がないのは知っているけど、「もう一人」、起きて待っていてくれるかもしれない新しい同居人のために、最近は一応控えめに声をかけることにしている。
やっぱりリビングは真っ暗で、ダイニングのテーブルには舞が書いてくれた手紙がある。おかえりなさい、のひとことと、冷蔵庫にしまってくれている晩御飯のメニューがたどたどしい字で、でも一生懸命に書かれている。
(舞、またちょっと、字がうまくなったな)
今度褒めてやらないと。
いつも母が書いてくれていたメモ書きを真似て舞が毎日書いてくれるようになってから、これは俺の宝物だ。かわいいキャラクターのイラストが入ったメモ帳が、カウンターの「お手紙ボックス」にはたくさん入っている。帰りが遅くなりそこに新しいメモ書きをしまう瞬間は、いくら疲れて帰ってきていても、仕事でへこむことがあっても、力が湧いてくる気がする。
時計を見るといつの間にか日をまたいでいた。晩御飯は朝に回すことにして、俺はコップに半分ほどの水を入れると一気に飲み干し、ひと息ついてから奥の自室に向かった。多分「彼」はそこにいる。起きて、自分を待っている…筈だ。

もうすっかり毎晩のことだが、ドアを開ける瞬間はやっぱり緊張する。 フゥ、と目を閉じて大きく息を吐き出し、気持ちを落ち着けてからノブに手をかける。そう、ゆっくり深く吸い込んだ息を吐くと、人間は落ち着くのだ…普通は。
(えいっ!)
思い切って勢いよくドアを開けると、なんのマジックか暗かった部屋の照明がパッとついた。と同時に、信じたくない光景が容赦なく目に飛び込んでくる。
「ま…っ、薪さん!?Σ(゚д゚lll)」
「おっかえりー、青木!遅いぞ、何もたもた仕事してるんだ要領の悪いやつめ」
楽しげな軽い口調。視界のごくごく低い所でブンブンと左右に揺れているのは「しっぽ」だ。
「は、ハァ…(ーー;)」
ゴロンゴロンと床に仰向けに転がり、器用に曲げた膝と両手で支えるように持っているのは一升瓶だ。じゃれ合うように持ったその中身はほぼ飲み尽くされている。わずかに残った中の液体を寝そべったままグイッとラッパ飲みすると、プッハー!と美味そうにひと呼吸ついたその人はカラになった瓶を俺の方に突き出してよこした。
「青木!おかわり!」
「…何言ってんですかっ」
すっかりいい気分になっている様子で床に大の字になって寝転んでいるその人…いや、人じゃないよな?猫耳だってしっぽだって生えているんだから…を、俺は後手にドアを閉めながら見下ろす。カラになった瓶は確かにこの人が空けたらしく近づくと酒臭い。しゃがみ込んで瓶を受け取ると、シッシッ、とばかりに片手であしらわれた。
「ホラ早く持ってこい。九州は酒がうまいな」
「ダメですよもう。大体これ、どこに消えたんですか?」
「何言ってるんだ。僕が飲んだに決まってるだろ」
「…化け猫の分際で?」
ペチッ、と今度は頬を叩かれた。クルンとすばしっこく反転した薪さんが膝をついて起き上がり、肉球のついた手(前脚か?)で軽くぶったのだ。ぶたれるとイタイ、という感覚がある。体温も感じる。酒だって飲む。その辺は人と変わらないのに人間にはない猫耳が生えていて、手だって猫のそれだ。顔だけを見ていると本当に薪さんその人なんだけど、口を開くとまるで別人のようだ。…あの人はこんな軽口は叩かないし、スキンシップもとりたがらない。気安くこんな風に近づくことを許してくれる人じゃない。怒りっぽいところや偉そうなところは似ているけれど、決して口数は多くないし…。
もしかして昔天地が言っていた俺を守っている「強い精神」。それって…こんなだったのか…?

じっ、と俺を見つめてくる双眸はあの人の目には似ても似つかないいわゆる猫目で、動物的なのに不思議とその向こう側に薪さんを感じた。
「あの…本当に薪さん、なんですよね?」
上目がちに俺の方を見上げてくるのが、猫なのか人間なのか、なんだかよくわからなくて…混乱する。いや、だから生き霊なのか。よくわからないけれど、こんな風にごく近くにあの人を感じられるのが幸せで、言葉を交わせるのが嬉しくて、どうしよう、気持ちが溢れて、やっぱり泣きそうだ。
そんな俺の心の動きを読んだかのように、パタンとしっぽを一振りすると、薪さん(?)はホラ、とドアの方を顎で示して面白くなさそうに溜息をついた。
「酒がないならさっさと風呂入って着替えてこい、しょーもないヤツめ。待っててやるが、あと三十分だけだからな」
「え!?三十分!?」
ちょっと短すぎる!俺の不満げな表情にイラっとしたのか、薪さんはツンと顔を背けてあぐらを組むと、パタパタとせわしなくカウントでもするかのようにしっぽをぱたつかせて見せた。…ほんと気が短い。
「三十分もあれば充分だ。本気を見せろ青木!」
…いや、だから本気って何ですか。
わけがわからないが仕方ない。ヘソを曲げたり飽きてしまうと本当にいつの間にか消えてしまうのだ。わかりました、約束だから待っててくださいねっ、と念を押し、俺はネクタイを外しながら部屋を後にしかけ、ふと動きを止めて振り返った。
相変わらずそこには、床にふんぞり返った耳付き、しっぽ付きの薪さんがいる。何を見ているのか、その目はもう俺を離れて部屋の隅の方を見ていたけれど…。
もう一度だけその目にこっちを向いて欲しくて、そ、っとその柔らかそうな頰に手を伸ばした。一瞬びくりと身体を震わせた薪さんが目をパチパチさせながらこちらを見てくれた。せわしなく動いていたしっぽの動きがピタリと止まる。
それだけの、その短い一瞬のなんて幸せなことだろう。この人の眼に映る世界の、その中に自分一人。その場所を独占できるなんて。
「青木…?」
「消えちゃダメですよ」
そう言って思わず微笑むと、何故だかちょっと身を引きながら薪さんは胡散臭そうに俺を睨んだ。なんだ気持ち悪い、という可愛げのない呟きにクスリと笑うと、俺は帰ってきた時よりずっと体が軽くなったのを感じながら洗面所へと向かった。






(つづく…?)
関連記事
スポンサーサイト

Comment

Name - eriemama  

Title - Re: 夏目友人帳は

> 夏目友人帳は私が滅多に思わない「原作よりアニメの方が良かった」作品です……。
> かなり泣けますよね。

ああそれ、同感です(笑)。なかなかないパターンですよね。音楽とかもいいし、私はこの前まだ見てなかった「いつかゆきのひに」と「蛍火の杜へ」見たんですがどっちも良かった…。本編(?)の方は長女の後ろでこっそり泣きながら見ました、去年(笑)。

> いい作品だなーと思います。アニメの方が線がすっきりしてて、年齢の書き分けも上手でぶっちゃけ絵が上手……。(ああっ、ごめんなさい!)

アハハ(笑)。正直!アニメ、上手ですよね。夏目もニャンコ先生もアニメのほうが可愛い(かっこいい?)し柔らかい雰囲気ですよね。秘密もこれくらいのクオリティなら…(-ω-;)

> 実ははっちゃけてみたいのかもしれない……。

最近は少しはっちゃけ気味ですがまだまだかたいですよね、薪さん…でも今さらできないだけで実はしたいはず(笑)。だから徐々にイメチェンはかってるんだと思う!←薪さん実はかなりなはっちゃけキャラ説信じてます(^∀^;)

きっと薪さんのフラストレーションは皆さんの薪にゃんが発散して下さるんですよ(笑)
2015.06.20 Sat 00:06
Edit | Reply |  

Name - ねこじゃらしにゃんたろー  

Title - 夏目友人帳は

夏目友人帳は私が滅多に思わない「原作よりアニメの方が良かった」作品です……。
かなり泣けますよね。
いい作品だなーと思います。アニメの方が線がすっきりしてて、年齢の書き分けも上手でぶっちゃけ絵が上手……。(ああっ、ごめんなさい!)

でもにゃんこ先生のようにはっちゃけた薪さんも見てみたいですね。
実ははっちゃけてみたいのかもしれない……。
2015.06.19 Fri 23:45
Edit | Reply |  

Name - eriemama  

Title - Re: にゃんとー!

> 斑っぽい薪にゃん!
> にゃんこ先生だ!ななつじやの饅頭もっていかなきゃ!!

にゃんたろーさんはご存じかな?と思ったんですがやっぱり?(笑)
ななつじやが出てくるとはさすがです!饅頭!薪にゃんにもお供えしなきゃ←?

> そうか、青木くんを守っている強い精神……薪さんの生き霊……薪にゃん!?

無理矢理な妄想でしょ?(笑)
生き霊ってそもそも触れるのかな?ニャンコ先生は妖怪だから一緒にしちゃダメですね(^∀^;)

> すごいなー。愛されてますねー!青木くん!
> お風呂のあとは二人?でまた一升瓶をあけちゃうんでしょうか。

ハイ愛され系青木です(笑)
薪さんもあれだけ想ってれば生き霊くらい飛ばしちゃえると思うんですよね。遠距離、仕事、家族関係総てクリア、みたいな(笑)←そーゆー問題か?
お風呂の後、何するつもりなんですかね、薪にゃん(遠い目)。
2015.06.18 Thu 22:15
Edit | Reply |  

Name - eriemama  

Title - Re: 30分?

> 連呼していただいた、ヤマネでございます(笑)

すみません…(;><)

> ツンデレじゃない、薪にゃん。すげー。
> ほんとニャンコ先生だ。

ハッ!薪にゃんと言えばツンデレなのに私としたことが(-ω-;)。ニャンコ先生の知名度がわからずネタにしたものの中途半端になりました(笑)。ごぞんじですか?

> 青木くん嬉しいね。薪さんの世界、一瞬でも独占できるなんて。

青木って独占欲強い印象なんですよね。どうだ満足か、って恩着せがましい感じで書きました(笑)。

> これもしかして、ウチ読んでからって短時間で書かれたんですか。うー。

ネタは夕べの妄想で(笑)、ネタさえあれば打ち出すのは早いんです(・・;)。推敲とかろくにしないし書き逃げです(爆)

> 私も確かに1日で書いたんですけど、もう子供相手のこま切れ状態で(笑) 

> この話、当然続きますよね(←プレッシャーをかける)
> だってあと30分ですよ。早く青木くんかえってきてー。

アレ?青木、お風呂から出てくるんですかね?←当たり前や
…続きは…ホラ、ヤマネさんの続きが出たら(笑)。
2015.06.18 Thu 22:05
Edit | Reply |  

Name - eriemama  

Title - Re: 消さないで~

> ついにeriemamaさんも参戦しましたね。もう~、ほら、やっぱりお話書けるじゃないですか。

たきぎ先生!Σ( ̄□ ̄;)
参戦と言うか…便乗?悪ノリ?←あかん…
これ、お話になってますかね?(・・;)日本語おかしいとこいっぱいじゃないですか?いろいろ心配です…。

> 青木くんがお風呂からでたら何が起こるのかな、ワクワク。

はて…別に何も…(笑)?←それはない?

> 舞ちゃんの手紙のくだり

ああこれは…いらんかったかな、と思ったんですがそう言って頂けると残しといて良かったです(*^^*)

> >一瞬びくりと身体を震わせた薪さん
> 青木くんが目の前の薪にゃんに触れると、同時に東京にいる薪さんもびくりと身体を震わせて…
> あ、すみません。妄想が違う方向に飛んでいきました。

(´▽`)なるほど…お話ってそうやって広げるのか(*゜Q゜*)さすがです先生!ですがですが!技量がついていきません!(致命的やな…)
2015.06.18 Thu 21:49
Edit | Reply |  

Name - ねこじゃらしにゃんたろー  

Title - にゃんとー!

斑っぽい薪にゃん!
にゃんこ先生だ!ななつじやの饅頭もっていかなきゃ!!

そうか、青木くんを守っている強い精神……薪さんの生き霊……薪にゃん!?
すごいなー。愛されてますねー!青木くん!
お風呂のあとは二人?でまた一升瓶をあけちゃうんでしょうか。
2015.06.18 Thu 21:23
Edit | Reply |  

Name - ヤマネ  

Title - 30分?

連呼していただいた、ヤマネでございます(笑)

爆笑です。面白かったです。やだもう。
((ヾ(≧▽≦)ノ゙))ギャハハ☆((*`m´))ツ彡☆バンバン♪

ツンデレじゃない、薪にゃん。すげー。
ほんとニャンコ先生だ。
青木くん嬉しいね。薪さんの世界、一瞬でも独占できるなんて。
これもしかして、ウチ読んでからって短時間で書かれたんですか。うー。
私も確かに1日で書いたんですけど、もう子供相手のこま切れ状態で(笑) 
でもUP怖くて1日置いてた(その間に手直ししたけど)

この話、当然続きますよね(←プレッシャーをかける)
だってあと30分ですよ。早く青木くんかえってきてー。
2015.06.18 Thu 18:34
Edit | Reply |  

Name - たきぎ  

Title - 消さないで~

おおおっ! 
ついにeriemamaさんも参戦しましたね。もう~、ほら、やっぱりお話書けるじゃないですか。

酔っ払い薪にゃん、面白い♪ おかえりって言ってもらえて、幸せを感じられて言葉も交わせて、泣きそうな青木くん…。よかったねえ。
青木くんがお風呂からでたら何が起こるのかな、ワクワク。続きまってますよ、消さないでくださいね~。

舞ちゃんの手紙のくだりとか、やっぱりお子さんがいらっしゃるから自然にこういう文章が書けるのだと思いますが、とても素敵です。私もお話に舞ちゃんを出演させて、こんなふうに書けるようになりたいです。

>一瞬びくりと身体を震わせた薪さん
青木くんが目の前の薪にゃんに触れると、同時に東京にいる薪さんもびくりと身体を震わせて…
あ、すみません。妄想が違う方向に飛んでいきました。
2015.06.18 Thu 18:21
Edit | Reply |  

Name - eriemama  

Title - Re: 化け猫~!!

> eriemamaさんも参戦~~(*≧∀≦*)
> これはまた……独特な薪にゃんですね?

アップしてからドキドキしまくりです(;><)
もう消したい。やっぱ消したい(゚ω゚;)

> 「薪さん」の時は出来ないことをやってる感のあるはっちゃけたキャラと、九州に現れてしまう「ほんとは家族になりたくて生き霊になりました」的な原作ベースの設定?

どうなんでしょ(笑)。その辺何も考えてなかった(←自爆)一升瓶丸飲み、お帰り~、がやりたかっただけかも////
でもね、ニャンコ先生は生き霊やなくて実はかっちょいい大妖怪なんですよ(笑)…あ、そこどうでもいい?

> でもほっぺさわられると乙女(笑)

ハハハ(^^;)。もうニャンコ先生やめてネコ娘にしようかと思いましたよ(笑)。リボンに昭和のブラウス+赤いワンピで(^∀^;)

> 続いて~?

どうでしょう;;;;もう消したいんですけど(笑)。
2015.06.18 Thu 16:16
Edit | Reply |  

Name - なみたろう  

Title - 化け猫~!!

eriemamaさんも参戦~~(*≧∀≦*)
これはまた……独特な薪にゃんですね?
「薪さん」の時は出来ないことをやってる感のあるはっちゃけたキャラと、九州に現れてしまう「ほんとは家族になりたくて生き霊になりました」的な原作ベースの設定?
でもほっぺさわられると乙女(笑)
きゃわわ( ´∀`)
続いて~?
2015.06.18 Thu 15:43
Edit | Reply |  

Add your comment