GARDEN CITY LIFE~annex~

お越しいただきありがとうございます。当ブログは清水玲子先生の『秘密』のレビュー(時にネタバレ)と二次創作(こちらは一部BL要素含)のざっくり二部構成になっております。記事は単純に日付順に表示されておりますので、お読み頂く際はサイドバーや記事一覧などでカテゴリーをご確認またはセレクト頂けますと安心、安全です<(_ _*)>

メロディ2016年4月号『秘密ー可視光線ーACT.4』を読んで③※ネタバレ要注意です! 

続きです。引き続き読了後、ネタバレOKな方のみお付き合いください。





裏山の安全を確認しに行った桜木さんが大量の雨水を含み崩れかけている裏山の危険な状態にいち早く気づいたおかげでしょうか。土石流が発生し斎場の一階部分は土砂に埋まる被害を受けたようですが、幸い薪さんたちは無事でした。良かった良かった…。
特に体調が悪くなったようでもなく怪我もしていないようですが、久留米の病院に収容された薪さんに着替えを届けに馳せ参じた青木は、飛び込んだ病室でうたた寝中の私服薪さんを発見します。
…私服っていうかこれは親切なナースがくれた服らしいんですがそれが。
清水先生、またまた大サービスです…!!ありがとうございます先生!!
「薪さん!!」←青木、病院ででかい声出すのは…(^^;;
「ん」
この何でもないようなやりとり、色眼鏡で見てすみません!でもでも…名前呼ばれて「ん」ってあーた、新婚か!!ゼェゼェ
それにですよ、オーバーサイズのアラン編みニットなんてそれだけでも感涙ものなのに、なんとお色がサーモンピンク!!(≧∇≦)
186ページの中央のカットなんかはもう、ゆゆゆゆゆ、由…っ!?Σ(゚д゚lll)って思いました(輝夜姫未読の方すみません)…だって…薪さん、スーツ脱ぐと輪をかけて若すぎ!(笑)そしてもうこれ、セーターが青木のではない、下はいてるってだけで(←だけでって言ってしまえるほど些細な違いではないよ?)薪にゃんでしかないでしょうそうでしょう(ーー;)
青木データに今なお鮮烈に残るであろう旧第九時代の伝説、パーカーにピーコート(おまけにくたっとした布バッグ)を上回る可愛さマックスのその姿に口をあんぐり開けたまま一瞬固まる青木(←きっと静止してデータ更新中、目に焼き付け中)。そして彼が持ってきた着替え一式の入った紙袋をありがとう、と受け取りながら、その様子に気づいてちょっとだけ笑いながら事情を説明する薪さん…。薪さん…あなたわかってるね(-。-;青木が目を奪われてるのわかっててちょっと嬉しかったり???そうなの???確信犯なの???←このシーンに一体どれだけ文字を費やすつもり…。
しかし次のページでは早々とお着替えに移ってしまうサービス精神とは無縁の素っ気ない薪にゃん薪さん。一切の気兼ねなく(←男同士でわざわざ部屋から締め出すのもおかしいんだけど…)まだフリーズ気味の青木の前でセーター脱いじゃうあなたがとっても好きです。しかも素肌にセーター。私がやったら痒すぎて悶え死にます(・・;)普通チクチクしませんか?ウールじゃなくアクリルとかならまぁましなのかな…。生着替えを遠慮なく堪能しながら、脱いじゃうんですか中学生みたいでおかわいらしかったのに、と心で呟く青木もナイスです(笑)中学生って(笑)おかわいらしいって(笑)←そこは2月号からの流れでもっとポエミーに表現せんかい(-。-;
どうでもいいんですが、薪さんて細身なのに丈夫ですよね。11月に雨でずぶ濡れになって一晩過ごしていながら風邪もひかずに…いいことだけど。

…お着替えタイムも終わり、青木の車に乗り込みいつものスーツ姿、髪もしっかりセットしてしまった薪さんはいつもの薪さんでございます。←当たり前ですが少々もったいない。もういいやん、用事終わったんやし帰るだけならセーターで。
「でもよかったですね。斎場は一部被害にあいましたけど一人のケガ人も出なくて!!」←なぜか元気な青木。照れ隠しか?
ニュース見た時生きた心地がしませんでしたヨ、マキさんケータイ出てくれないし、とぼやく青木。そうそう、人生一寸先は闇。何があるかわからないんだから、もういいんです、とか笑顔で言ってないで早めに再アタックで告ってしまって結婚したほうがいいよ青木!すみません妄想が暴走しました。
ふたりきりで仕事を離れると少しフランクで饒舌になる青木、ちょっと好きです。いつもにも増して薪さんが言葉少な、そして気の無いそぶりなのもいい(笑)あさっての方向いてるのがいい(笑)
「桜木部長と薪さんが避難誘導されたとききましたが?」
「僕じゃない」
短く応える薪さんは今日も助手席でくつろいだご様子。
「停電で何も見えないんだぞ。僕が役に立つと思うか」
「ああ…じゃあ桜木部長が…」
ああ、と言いながら窓の外を見つめる薪さんの表情はどこか憂いを帯びて見えます。
「あの人がいなかったら今頃全員土砂の中だった」

大雨から一夜明け、薪さん達は変わり果てた斎場の外にいました。
混乱の中、桜木さんのお母さんの棺は斎場に残っていた人たちと一緒に無事避難できたようです。棺の中で眠るように目を閉じている母親の顔を確認する疲れた様子の桜木さんに、よかったですね、と背後から薪さんが声をかけます。
「よかったですね、お母様が無事にお連れできて」
「……ああ」
「ヒビが入っちゃいましたね」
メガネのことに話を移した薪さんを振り返り、思い出したように取り出したメガネをかけようとする桜木さんの手は、けれども途中で止まってしまいます。ヒビが入ったそれを一瞥し、再びしまいこむ桜木さん。
「桜木さん」
「確かに、このメガネをした方が人の顔の細部や表情は良く見える」
薪さんには背を向けたまま、訥々と話し始める桜木さんを、薪さんがじっと見つめます。
「小さい頃は見えなかったからずい分失敗もした。不機嫌に怒った顔、にっこり笑った顔、こちらに好意を示す顔」
最後に桜木さんが思い出したのは、由花里さんが向けてくれた控えめな笑顔でした。
「だが人は時々嘘の表情をつくるだろう」
はじめて薪さんに対面した時、感情を抑えきれず震えながら顔を赤らめ、口元を手で覆う由花里さんを桜木さんは見ていました。←何回も言いますが露骨にわかりやすすぎますお嬢様…。
「わからなくなる。たくさん見えすぎてかえってわからなくなる」
見えない時はだからわからないのだ、という難しさや葛藤があったのでしょう。その時は見えるようになるとそんな問題は解決すると思われたのかもしれません。けれど見えるようになった世界は、想像したほど明白な世界ではなかったのではないでしょうか。目に見えるものとは別に、目だけでは捉えられない諸々も、人は持っているものだから。表の顔とは別の、裏の顔。心の奥に隠している本当の感情は、目という器官だけでは捉えきれないものです。
「今、俺にはおまえがどんな顔をしているのか見えないが、おまえが真に俺の身を案じてくれているのはわかる」
メガネを取った裸眼の桜木さんの眼に映る薪さんは真っ白な顔をして、表情が窺い知れないのはもちろん、こちらを見ているのかどうかさえわからない有様です。
「顔は見えなくてもーーいや、『表面上の顔』が見えないからこそわかる。その人の本質が」
桜木さんの言葉に、薪さんが目を瞠ります。
「この人が、母がどんな思いで俺を育てたのか。毎日どんなに苦しんでいたのかーー俺を愛して」
どんなに心配して、自分のために心をくだいてくれていたか。
一度は母に殺されかけたとはいえ、それまでにお母さんに注いでもらった優しさや、それ以降も、いえ、その時でさえきっと変わることがなかった愛情を、桜木さんは己の目だけでなく、おそらく全身で、心で感じ取っていたのでしょう。
溢れ出る感情のままにライバル薪さんの前にも関わらずポロポロと涙をこぼし、亡き母の棺に縋る桜木さん…。最愛の由花里さんを紹介することも叶わないまま、これほどまでに思いを寄せていた母の最期に立ち会うことすらできず、どれほど無念だったことでしょう…。


(続く)


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