GARDEN CITY LIFE~annex~

お越しいただきありがとうございます。当ブログは清水玲子先生の『秘密』のレビュー(時にネタバレ)と二次創作(こちらは一部BL要素含)のざっくり二部構成になっております。記事は単純に日付順に表示されておりますので、お読み頂く際はサイドバーや記事一覧などでカテゴリーをご確認またはセレクト頂けますと安心、安全です<(_ _*)>

鈴木さん。その②~薪さんと鈴木さんの悲劇~  

先日行った大日のイオンモール、中にペットショップがあって行くと必ず娘たちと覗くのですが(そして本屋さん、キディランド)、猫のブースから動かなくなった娘たちを眺めてたらたふと入り口にあったボードに目が止まりました。「犬と私の10の約束」ってこれ、確か本になってた?飼うときの心構えかな、と流し読みのつもりが、((((;゜Д゜)))なんか感動してる自分を発見。やばい泣けてきた!と思ったら、トイレ行ってくるー、という夫の声で一気に我に返りました。…あ、ハイどーぞ。

本、探してみようかな。



少し時間があったので、カテゴリーをもうちょっと細かく分けてみました。…でも細分化したためにこれ厳密にはここじゃない?っていう中途半端なものもあって、そのへんは主観的に、アバウトに分けてます…。雑誌の感想だけ読めればいいわ、って方にはいいかもしれません(限定的なメリットやな…💧)。

そしてそろそろ、適当に気が向いた順に一部だけ取り上げて本編の感想さしはさむのやめよ、と思いました…。適当な性格が滲み出てしまってるわ。本当に愛があるならきちんと順を追ってはしょらずに書け、そして連載につなげろ!と、一瞬思いました(一瞬、だけ)。



そんな前置きを無にするようですが、また鈴木さんです(今回も期待を裏切らない長さですのでご注意下さい😨)



『秘密』9巻で、青木がカニバリズム事件のMRI、鈴木さんも見てたんです、って薪さんトイレに監禁して力説してますが、そこで思ったのが。

青木はこれ、鈴木さんが薪さんを守りたくて、薪さんだけが命を狙われるリスクを回避しようとして秘密をあえて共有しようとしたんだ、って言ってましたが、私もはじめに本編読み進めてたときはそうか、って思いましたが、きっとそれだけじゃないよな、と今は、ジェネシスの後で再読すると思える。

警察の上層部が薪さん一人にこの捜査させたのって、滝沢が言うように薪さんが天涯孤独で何のしがらみも持たない、ひどい言い方をすればもし捜査上知り得た機密情報やそれを知った上での行動によって薪さんの身に危害が及ぶことがあっても、薪さん以外の誰にも影響はない、すべてを彼一人で完結させてしまえる都合のいい存在だったからで、多分そんな自分の立ち位置は薪さんも自覚していたはず(多分鈴木さんも気づいてますよね)。

鈴木さんは薪さんと一緒に警察組織の中に飛び込んで、ふたり一緒にきっと目標にしてきた第九の室長、副室長にまで上り詰めたわけで、守るべき部下や果たさなきゃいけない責任、という重圧を抱えて苦悩する薪さんを身近で見ていて、思ったんじゃないでしょうか。ああこのままじゃ、また薪は一人になってしまう、って。

鈴木さんの考える一緒にいるって、横並びでいること、と同義な気がするのですが…だから薪さんが結婚できないと知って、自分も婚約を躊躇ったわけで、薪さんが手に入れたものは自分も手にするけど、手放したものは一緒にいるためにあえて手に入れない、みたいな。だから薪さんが室長、自分は副室長という立場、責任の差ができたことで、心配はどんどん増幅していたんだと思います。澤村さんを亡くして、自分のことも遠ざけようとしてた時みたいに。自分一人で全部抱え込んで、その重みに潰えそうになっている危うさに気づきもせずに、本当に壊れてしまうまで背負い続けてしまうんじゃないかって、思ったと思う。こんな時、きっと薪さん正面から半分その荷物持つよ、って言っても、持たせてくれない。たとえそれが鈴木さんでも。

鈴木さん、薪さんが身寄りを一切亡くしてから、ずっと薪さんを孤独にするまい、一人だと思わせちゃいけない、って、いつも自分の傍らに置いて、嫌がられても人の輪に入れてきたんだろうな、って気がするんですよね。雪子さんをひきあわせたときも、仲良くなってほしい、って思ったんだろうし。少しでも薪さんの傍に理解者を、大切に思ってくれる人を増やそうとしたんだと思うんです。

ひょっとすると、後に岡部さんが思ったように、今一人にすると猫みたいに一人で死にに行ってしまう、って、そんな不安を感じたのかもしれない。だから黙ってカニバリズム事件の画を見た。薪さんを一人にしない、傍で守りたい、それが自分の役割だ、澤村さんの葬儀の日、やっと涙することができた薪さんを抱き締めて思った、願いだって、思って。

でも、結果的にその事で、薪さんは誰より大切に思っていた鈴木さんを自分の手で殺めることになってしまった。それまでずっと薪さんが孤独にならずにすんでいたのは、いつも鈴木さんが寄り添ってきたからなのに、その鈴木さんが自分を犠牲にして薪さんを護りきることが、はからずも薪さんから鈴木さんを奪い、本当に一人きりに、孤独にしてしまうことになってしまった。

薪さんは次々捜査員が精神を病んで死んでいくなかで、何とか鈴木さんだけは守ろうとしてたんだと思う。鈴木さんも薪さんを守りとおそうとしてきた。互いに、互いを安全なところに逃がしたつもりで、でもそんな風に簡単に相手が逃げることを自分に許さないことに気づいてなかったのかな。それが悲劇につながってしまったと言えるのではないでしょうか。

薪さんの笑顔が続くことが、平穏な日々を守ることが願いだった鈴木さん。なのにこの結末はあまりにも悲しい。そしてひとり遺された後も、もうなにもかも大切なものは失って、守るべきものがない空虚な自分を埋めるように仕事に打ち込み、第九を生きるためのよすがにしているかのような薪さんの姿が、悲しく、時間をかけて、でも確かに第九と青木や岡部さんたちに救われていく、また彼らを大切に、守りたいと思うようになっていく薪さんの姿に、胸が熱くなります。

本当に、ジェネシスが、その中で描かれる生身の鈴木さんがいてくれたおかげて、本編に更に深みが出た、と最近しみじみ思います。鈴木さんの存在は、やっぱり語られることはなくなっても大きい。



今日は朝から気圧のせいか片頭痛の薬のんでも頭イタが引かず、貧血もあって、ひとり薄暗い部屋で寝たり起きたり…。合間にこの記事を書いたり、でした(←片頭痛のとき頭下向ける、細かい作業はダメ~)。やたらと喉が乾く…コーヒー、4杯目いくかな…それから晩ごはんせねば。さすがに3時過ぎてから雨がひどくなってきて、台風の接近を肌で感じてます。これじゃ外食もデリバリーも無理だしなあ。

今晩進路にあたっている地域の皆様、お気をつけくださいね。
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