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メロディ2018年4月号『秘密ー冬蝉 ACT.4ー』レヴュー③

eriemama

そしてそして、どうにかこうにか新幹線に間に合ったらしい青木と、すっかり自分の世界に入り込んじゃった、青木のことは完全にどっか行っちゃった薪さんはあの別荘のあるどこかの山に…何度も言うけど山行くのに手ぶらはまずいよ?どうせまた歩いて登ったんでしょ?;;;;せめて熱中症対策せな;;;;←しかも今度はスーツに革靴やで?( ̄▽ ̄;)(夏場でなくても絶対イヤな装備。もう荒行の域やで;;;;)
たどり着いた別荘。そこにはあの鳥の鳴き声が響いていました。
「ま、ま、薪さん、一体何を探して…」
今これを聞いているということは新幹線の中でも一切事情を聞かせてもらえなかったんだね青木…まぁそれもそうやわな、話しようないわな薪さんも。
ずんずんと生い茂る草木をかき分け進んで行く薪さんに驚いたのか、バサバサっとすぐそばで羽ばたき音が――青木の呼びかけではなく(笑)その音に反応し、ハッと薪さんが振り向きます。
「薪さん!」
音がした方に進んだ薪さんは、そこに予想通りのものを見つけます。…もうね、この時の薪さんの必死な表情がなんとも…( ;∀;)
「…?鳥の巣…?」
薪さんが手を伸ばした先にあるものに目をとめた青木が背後から声をかけます。
ダッシュして新幹線飛び乗って登山して鳥の巣。…はい、正解は?←ムリ
「あった……!!」
そこを覗き込み、目を瞠る薪さん…。
「?え?」
わけがわからないでいる青木をよそに、薪さんは巣の中に見つけたものを指先でつまみ上げます。
ペットボトルのキャップらしきものや何故こんな山の中で見つけたのか複数のボタン(笑)と一緒にそこにあったのは、あの日薪さんが見つけられなかったキーホルダー付きの別荘の鍵…(どうでもいいけどキーホルダー…王子、部室のロッカーの鍵やないんやから;;;;)。
何故かそれを目にしてハッとしてる青木(^^;;何?あんたこれが何か知ってるの?(笑)←意地悪か
ピーッ、と再び響く鳥の鳴き声。返して返してマキさん!それ、大事なんです!それがないとあの子の気が引けないんです(←まんま)!後生だから返して下さいまし!←※あくまでも個人の想像です
――あそこに
――大学ん時と同じところに
――カギおいとくから!
でも、大学ん時と同じ室外機の下(←何度振り返ってもソコかい!と言いたくなる)には見つけられなかったカギ。
室外機にはカバーもついていましたが、鳥もよくそんな狭いところから啄ばみ出せたもんです…。←それ言うたら;;;;
(鳥がかくした)
(青いカギ)
本能に従った鳥、悪者扱い(笑)絶対悪気はないよ?
(では鈴木――鈴木!)
ぼっちで見る羽目になったあの夏の彗星…(・・;)その記憶に想いを馳せる薪しゃん。そう、王子は姫をちゃんと待っていたのでございます。雪子はあてにしてなかった( ;∀;)

その日、薪さんは来てたんだけどそんなこと知る由もない鈴木さんは結局雪子さんと過ごしたわけですが…。
「へ――っ、凄い、これが彗星かぁ…キレーだね…!!」
女子的ではありますが普通過ぎるコメントを発し覗いていた望遠鏡から顔を離すと、鈴木さんがいる部屋の方を振り向く雪子さん。どうした雪子、普通っぽくてちっとも面白ないで?←求めないで
「ん?どした?克洋…」
くん、といつものように続けられなかったのは、ひとり物思いに耽るようにじっと窓際のテーブルで冷やしているワインのボトルを見つめる鈴木さんに気づいたから…心ここに在らずを絵に描いたような感じの彼氏(けど、誰の事考えてるのかは私でも察し付くよ…)の横顔に、一瞬言葉をなくしてから気を取り直したように声をかけ直します。※ここからしばらく先妄想雪子さん入ります
克洋くん、私が話してたのに聞いてなかったでしょ。こっち向いてよ。
「それ、剛君が好きな白」
私が好きなのは赤よ?←知らんけど(笑)
「ん」←気づいて振り向く王子
ん、じゃねーよ。
「ああ…まあ、とっといてもしょうがないしな」←キュッ、とワインの封を開ける王子
ハ!?何そのもったいないから開けるか、みたいな感じ。妥協?妥協なの!?剛君にだともったいなくないけど私にはもったいないって!?
トクトクトク、とグラスに注がれるワインを見つめる雪子さんの目が(笑)
「はい!飲も!雪子」←気を取り直すかのようなスマイル付きでグラスを差し出す王子
ハイ、じゃねーよ!!
……以上一部雪子さんのつもりで胸中を想像してみました。私ならこれくらい思うね…心狭い?(笑)でもまぁ、ここまでキレなくても普通に考えて複雑以外の何ものでもないでしょう、この状況。それなのにあくまでも表向き普通に微笑を返してワイン受け取ってる雪子さんエライと思った…(いくら女薪でも傷ついたでしょうに)。或はこの微笑が裏のないものだとしたらちょっとおかしいで?くらい思えたシーンでございました。
私は一応王子贔屓ですが、それは認めるし今もやっぱ好きなんですが、これはねぇ…;;;;;

あかん

よ?(笑)
しかもなんかこのワイン、そうだろうとは薄々思いましたがBON子さんによるとめっちゃ高い勝負ワインらしいやん…。
最近ちょっと微妙な空気が流れる親友と元どおりの仲に戻りたいから、関係修復のきっかけにと昔2人でそうしたように、彗星観測に誘ってみた。あの楽しかった頃に戻れたら、って。ついでに好物のワインも用意しといたよ?
――の、レベルではないです(笑)
同期で、上司で、親友で。確かにちょっと特別な関係ではある。でも、同性の友達との仲直りにこんな高級ワインを用意して待つ一般的な理由が思いつきません(^^;;非一般的な理由なら思いつくけれども(笑)
……まぁいいよ……100歩譲って(?)相変わらずエライ高くつく親友やね(^^;;ってことにしとくよ( ̄▽ ̄;)
ワイングラスを手に、笑顔で雪子さんと空を見上げるも薪さんを思うと笑みが消えてしまう王子と、汗だくで逃げ切った(←様々なものから)末山の向こうに尾を引いて行く彗星をひとり見送る薪さん…結局一緒には見られなかったけれど、2人とも空を見ながら想った相手はお互いだったのね…( ;∀;)←ここで再び雪子の立場よ…;;;;(同情するよ、女として;;;;)

引き続き青木の存在を忘れ中の薪さんはガクリと膝をつき、手で顔を覆い泣き崩れます。
「薪さん!?」
何がなんだか、なんでしょうね青木(・・;)ごめんやで、今その人精神的に引きこもり気味やから…;;;;
「どうして」
震える声を振り絞り、過去の自分に問う薪さん。
「何で一緒に見よう…っ、って…」
(何故)
(何故逃げた!)
(3人で、あの時3人で一緒に見ればよかったのに)
いやいやいや…(・・;)
なんでって、そんなん無理、できんかったから逃げたんでしょう?3人なんて嫌、2人がいい、それがすべてだったんでしょう…?( ̄▽ ̄;)
恋は人を狭量にするんですよ、薪しゃん…聞いてます?←青木入った
「あ」
「薪さん…!薪さん!」
声を上げ大粒の涙をこぼして泣くひと回りも上の上司に、事情は何もわからんはずやのに寄り添い続ける健気な部下青木。あんたいいヤツだよ…薪さん、頼むから意識の片隅ででも認識しといてくださいよ?この子を(笑)アレ?あの時…おまえいたっけ?とかあとで言わんといてね?(←まぁ大丈夫でしょう、あの鳥ですらしっかり記憶してたくらいですから;;)
「あ………!あ…!」
後悔と悲しみが止まらない薪さんの涙が痛々しい最後でした…。多分鈴木さんを撃ってしまった後やその葬儀の時もこんな風に慟哭したんでしょう…たった1人で。
でも何度もしつこいけど今は青木がいるんよ?あなたのそばに、何もできなくても心配してついてきて、突然泣き出しても寄り添い続けてくれる人が。
――繰り返し彗星は来る
――75年待てばかえってくる
――渡り鳥も季節が来ればかえってくる
――鈴木以外はみんなかえってくる
――かえってくるのに
思えばそれまでだって何度も喪失の痛みを味わってきた薪さんですが、鈴木さんがもたらした喪失感がいかに大きいものだったのか、ですよね。本当にこうやってみると、青春も仕事も、あの原罪の時の出会い後の薪さんのすべては鈴木さんやったんやな、という気さえします。
失ってしまったからもう何もできない。過去の後悔をやり直すことも、思いを伝えることも、待つことも…。
どれだけ泣いたところで、その涙さえ何を変えることもない…すべては過ぎて、終わってしまったものだから。
それでも、心は求めてしまうんですね…(T-T)

遠い。遠い遠い太陽系のはしからハレー彗星が長い旅を経てかえってくる。75年ぶりにふたたび太陽の近くの青い小さな地球のそばを通る、その時。
10回目のその時。
100回目のその時。
ずっとずっと先のその時。
その時彗星はまだこの星の上に、地球に人を見つけられるだろうか。もしいたとしたらその時、人はまだおろかだろうか。人はまだ人を殺しているだろうか。
蝉は。
そろそろ夏以外の季節、美しい雪の降る冬くらいは知っているだろうか。



(おわり)
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Posted byeriemama

Comments 2

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eriemama  
Re: お疲れ様でした!

にゃんたろーさん、こんばんは。
冬蝉、単行本買われたんですね。さっきにゃん先生とこお邪魔して、コメントさせてもらおうとしてたら
こちらにコメ頂きました(笑)
あの加筆が気になって私も結局買っちゃったんですが(電書ですが)岡部さんのセリフも合わせ、ちょっと
複雑な感じがしました…普通は良かった、とかホッとするんでしょうけれど(^^;;

> えりりんの詳細レビュー、最後なのは寂しいですけど大変ですもんね……。
> 私も割とそこそこ詳しいのあげてるけど、これは権利的にグレーなのかなと思って悩んでるところです。

にゃんたろーさんのは大丈夫なのでは…けど思いますよね、私も悩み悩みの4年でした。振り返ると気にしてた割に
長いんですけどね( ̄▽ ̄;)いつぞやはもう全部消して閉めちゃおうそれがいいってかなり強く思ったりもしてました。
権利的に…というの以外にも色々悩むところは多かったです。

> あそこは流石にちょっと同情した………

女として自分の身に置き換えたらたまらんものありますよね?もし裏表のない笑顔だったなら、理解ありすぎか、
もうこの時点で本音では諦めだったのか…なんにせよ同情します。

> しかし、薪さんの喪失の大きさ、とても切ないお話でした……。
> でも何か壁にぶつかるたびに、薪さんは鈴木さんを思い出して自分を奮い立たせて来たんだなとも思えて……
> 鈴薪の絆は強いですね……。

うんうん、そこですね!(笑)
で、次はきっと青木のターンでしょうから、ほんま頑張れ、と思います(笑)
秋になるのが楽しみですね〜w

2018/07/08 (Sun) 00:23 | EDIT | REPLY |   
ねこじゃらしにゃんたろー  
お疲れ様でした!

冬蝉レビューお疲れ様でした!

えりりんの詳細レビュー、最後なのは寂しいですけど大変ですもんね……。
私も割とそこそこ詳しいのあげてるけど、これは権利的にグレーなのかなと思って悩んでるところです。

速報くらいでもいいのかもですよね。

そして雪子さんの
>或はこの微笑が裏のないものだとしたらちょっとおかしいで?くらい思えたシーンでございました。
確かに確かに!!ホントですよ。
あそこは流石にちょっと同情した………

しかし、薪さんの喪失の大きさ、とても切ないお話でした……。
でも何か壁にぶつかるたびに、薪さんは鈴木さんを思い出して自分を奮い立たせて来たんだなとも思えて……
鈴薪の絆は強いですね……。

青木頑張れ!です。

2018/07/07 (Sat) 23:28 | EDIT | REPLY |   

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